甘く見られがちな社用車の点検義務。その重要性を徹底解説!

いつも私たちを目的の場所へ運んでくれる車。日常生活に欠かせないものですが、車は使用するたびに消耗し、徐々に性能が低下しています。万が一事故が起きれば命にかかわり深刻な影響を与える可能性があります。社用車の点検に関する法規制を把握し、常に頭に入れておきましょう。

1.そもそも社用車の点検とは

車を安全かつ適正に使用するためにドライバーや管理者自身が手で行う点検のことです。エンジンルーム車の周辺運転席の3つの観点から自動車が安全に使用できる状態なのかを確認する作業です。

2.点検はなぜ必要なのか

自動車は機械で出来ている為使用していくにつれ、劣化が進み徐々に性能が低下していきます。定期的なメンテナンスを行わないまま車に乗っていると、突然のトラブルに巻き込まれ事故を引き起こす恐れがあり、非常に危険です。
道路運送車両法では自動車の点検について以下のように定めています。

自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、
当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。

社用車の状況を常に把握し、安全な状態を維持できるよう努めましょう。

引用:e-Gov法令検索

3.点検を怠るとどうなるのか

バッテリーの上昇
タイヤのパンク

事業用車の場合、法定点検の未実施に対し30万円以下の罰金が科せられる場合があります(道路運送車両法第百七条)。もし不具合がある社用車で事故を起こせば、交通安全を遵守するための義務を怠っていたとして社会的な批判を浴びせられます。企業が安定して経営を継続するためにも点検義務は怠らないようにしましょう。

4.社用車の点検の種類

社用車を保有する事業者は「車検」「定期点検」「日常点検」という3つの点検の実施を義務付けられています。違いは下記の通りです。

車検(自動車検査登録制度)
  自動車が保安基準に適合し安全に走行できる状態かどうかの検査。
  新車であれば購入から3年で、それ以外は2年ごとに受ける。
定期点検
  故障やトラブルを未然に防ぐため、事前に点検や整備を行うこと。
日常点検
  社用車を所有する事業者から自ら行うことのできる点検。

5.日常点検の方法とチェック内容

1で挙げた3つの観点から日常点検をしてみましょう。

エンジンルーム
 ・ブレーキ液の量
 ・冷却水の量
 ・バッテリ液の量
 ・エンジンオイルの量、汚れ
 ・ウインドウォッシャ液の量
車周辺
 ・タイヤの空気圧
 ・タイヤの亀裂や損傷の有無
 ・タイヤの溝の深さ
 ・ランプ類の点灯や点滅
運転席
 ・エンジンのかかり具合や異音
 ・ウインドウォッシャ液の噴射状態
 ・ワイパーの拭き取り状態
 ・エンジンの低速や加速状態
 ・パーキングブレーキはしっかりかかるか

参考:警視庁

6.まとめ

社用車の点検は業務中の事故の発生やトラブルを防ぎ、社員や人々の命を守るために欠かせない重要な取り組みです。点検を怠ったことで事故が発生すれば、義務を怠っていたとして、企業の社会的な信用を損なう事態にもなりかねません。点検項目や実施する制度に注意しながら適切に対応しましょう。

とはいっても…

「最低どの範囲を点検したらいい?」
「時短を重視したいな…」

とお悩みの方必見!

全て解決できます!!

「enerZing PiCAR(エナージングピッカー)」とは、「運転日報」「アルコールチェック」「車両点検」などの安全運転管理に必要な業務を一元管理できるクラウドサービスです。
例えば安全運転管理者はパソコンから管理画面を確認でき、登録情報の閲覧・データの出力が場所を選ばずどこでも可能となり、管理にかかる手間・無駄を削減します。

どの検知器を使用してもOK!

AI機能搭載でなりすましを完全に防止!

運転者・管理者業務をシステムで管理!

ご質問・ご相談などありましたら
お気軽にお問い合わせください