あとを絶たない悲惨な交通事故…飲酒運転の現状とは?

平成11年11月、平成18年8月に発生した重大事故をきっかけに飲酒運転による交通事故が大きな社会問題となりました。その後、各方面の取り組みにより、飲酒運転による交通事故は減少傾向にあるものの悲惨な交通事故はあとを絶ちません。この記事では、飲酒運転による交通事故の現状について探っていきます。

1.事故の概要

平成11年11月「東名高速飲酒運転事故」

平成11年11月28日に東名高速道路東京ICで、千葉県の会社員が所有する普通乗用車が飲酒運転の12トントラックに追突された。乗用車は大破炎上し、同乗していた3歳と1歳の女児2人が焼死。加害者に対して、業務上過失致死傷罪などの罪に問われ、懲役4年の刑が確定した。

平成18年8月「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」

平成18年8月25日に福岡市東区の海の中道大橋で、市内在住の会社員の乗用車が飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男(当時22歳)の乗用車に追突され博多湾に転落し、会社員の車に同乗していた幼いようだい3人が死亡。加害者に対しては、危険運転致死傷罪道路交通法違反を併合した懲役20年の刑が最高裁にて確定した。

2.飲酒運転事故の現状

飲酒運転の死亡事故率は飲酒なしの約6.1倍になっている。
※死亡事故率=死亡事故件数÷交通事故件数×100%

転載:警視庁

3.飲酒運転の傾向

転載:警視庁

令和5年中の飲酒運転による交通事故件数は2346件で前年と比べて増加(前年比+179件、+8.3%)

転載:警視庁

そのうち死亡事故件数は112件で前年と比べて減少(前年比-8件、-6.7%)。飲酒運転による死亡事故は平成14年以降、飲酒運転の厳重化、飲酒運転根絶に対する社会的気運の高まり等により大幅に減少したが平成20年以降は減少幅が縮小。

4.飲酒運転はなぜ危険か

アルコールは少量でも脳の機能を麻痺させます。

飲酒時には安全運転に必要な情報処理能力注意力判断力などが低下している状態になり、飲酒運転は交通事故に結びつく危険性を高めます。

酒に弱いと言われている人だけではなく、酒に強いと言われている人でも低濃度のアルコールで運転操作等に影響を及ぼします。飲酒したら絶対に車両等を運転してはいけません。

5.豆知識【その他の飲酒運転に関連する義務】

運転停止義務
 
 交通事故を起こしたときは必要な処置をとらなければならない
救護措置義務
 
 負傷者がいる場合、ただちに救護しなければならない
危険防止措置義務
 
 第二、第三の事故を防ぐための危険防止措置をとらなければならない
警察への事故報告義務
 
 上記の3つの措置を緊急措置を速やかに済ませ、110番通報をする

転載:警視庁

6.まとめ

平成19年の飲酒運転厳罰化、平成21年の行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は減少傾向にあるものの、悲惨な交通事故はあとを絶ちません。飲酒運転は日頃車を運転しない人でも決して他人事ではありません。飲酒をしたドライバーだけでなく同乗者や車両提供者、酒類の提供者にも厳しい罰則が科せられるため、全員での取り組みが必要です。

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